2025年 不知火忌

今年も作家の石牟礼道子さんを偲ぶ不知火忌が真宗寺で催されました。今年は石牟礼さんが亡くなって七年。
石牟礼さんのお墓の前で読経した後、本堂で作家の坂口恭平さんの弾き語り、石牟礼さんと親交のあった随筆家の若松英輔さんの「語り得ないものを受け継ぐ 石牟礼道子の詩学」との題で講演がありました。
若松さんは石牟礼さんの作品について、「読むだけじゃなく、問うだけじゃなく、誰かに語って下さい、石牟礼さんの言葉は千年残ります」と力強く語られました。
石牟礼道子さんを偲び、石牟礼さんの言葉に出あい、石牟礼さんの魂に触れる時間となりました。
忘れられない死者たちのことを書き綴ってみたが、人間というものは、限りなく美しい世界を求めて真摯に生きているのだと、あらためて想う。わたしはずうっと死者たちとともに生きて来た気がする。(石牟礼道子)



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